弓に黒毛(混毛)について

弓にコントラバスで使う黒毛を混毛する事は一般的ではないのですが、当初のアンサンブルでは基音要員(伴奏音担当)だったので、初心者がより楽に大きな音を出すにはどうすればいいか弦楽器を調整する工房主と相談した上での仕様で毛量は標準、黒毛の重量比率は 1/3を目安に混ぜ合わせ偏り無しでお願いしています。

(混毛での毛替えは工房の技術力が問われるとの事。信頼のできる方にお願いしましょう)

 

利点は引っかかりが強くなり力強い音が出やすく、毛の伸びも体感として白毛より緩やかな点。普段はパンパンに張るのではなく軽く張る程度にしています。

 

欠点は弓の寿命(こし)を損なう可能性が高い点。高級素材(高品位フェルナンブーコ)で試すのは気が引けますが、プラジルウッドやカーボン弓なら試す価値が有ると思います。