チェロの適切な弦長って?
随分とお久しぶりな投稿となりました。本当に気ままで申し訳ございません。
さて。件の通りチェロの適切な弦長について考えたいなと思います。
なお計算がしやすいように、調律に使うA(ラの音)の周波数は440hzで、平均律を使っております。ご了承下さい。
本題に入る前に。
大人の使う4/4サイズの標準的アコースティックなチェロが理想的寸法に収まっているとして、チューニングをしたとする。
ペグボックスを抜けて上駒(ナット)から中央部の駒(ブリッジ)まで約695mm。
チェロの音は基準音のAより1オクターブ下なので半分の220hz。その隣の弦は完全5度のD(レの音)は周波数比率でA:Dが約3:2になる為、146.832hz。更に隣のG(ソの音)も完全5度なのでD:Gも約3:2
になるので97.999hz。一番太いC(ドの音)も完全5度になるのでG:Cも約3:2
になるので65.406hz。
擦弦楽器にはもう一つの弦長、駒(ブリッジ)からテールピースのサドルまでの長さも考えないといけない。
理想的な長さは指板側6に対して1の割合と言われているけれども、杓子通り6:1を守ると音の周波数は6倍音が鳴る事になる。
ここが今回触れたい弦長の話で、
A弦の6倍音は1320hzで近似音は平均律のEの1318.510hzより高い。D弦も6倍音は880.992hzで近似音は平均律のAが880hz。G弦は6倍音が587.994hzで近似音がDの587.330hz。Cの6倍音が392.436hzで近似音のGが391.995hz。
どの弦も高めになるのでAの弦を基準にするならば115.83mmでなく115.96mm(純粋に1/6より100.113%長い)が6倍音の収まりが良くなる。具体的にはA弦は1319.999hzでD弦も880.994hz、G弦は587.9936hz、C弦は392.438hzと周波数差の唸りはほぼ無くなる。
その差はたった0.1mm。
この数値状態が長く続くセッティングができる職人は神業だと言っていい。倍音が気持ちよく重なる楽器なのだから。
なお現実問題、駒(ブリッジ)の傾きやテールナイロンの伸びでこの数値は狂い無くなる。
ケブラー繊維(KEVLAR-29)でも1000時間で0.2%伸びて累積3.4%で切断の恐れもある。
弦の張力に負けない(伸びない)テールナイロンは世の中にあるのだろうか?
エンドピンストッパーの理想形
世の中に色々な物が溢れていますが、私の考えるエンドピンストッパーの理想形を具現化してみました。



構想展開品の高さ140mm。全て鉄で出来ており蔓で固定された上部にはエンドピンを刺す穴を、中空状態で下部には振動体。
何がしたいのかと言えば、鉄製にする事でエンドピンとストッパーの音響インピーダンス差が無くなり又、エンドピン の先に振子を付けると振動エネルギーは増幅されるのだろうか?なのです。
この形を圧縮して低床化をした物が、リアクティブ型エンドピンアンカー「fermata」

こんな形や構造のストッパーはまだ市場には出ていないはず。
この発想をもたらして頂いたのはとあるチェロ演奏家さんであり感謝の念しかありません。
楽器を知る事
正しく知ること。
その「正しく」とはは書籍や知識の標準的な事柄かも知れない。そしてもう一つ。自身の演奏する楽器も標準に対してどれだけ異なるか正しく知る必要がある。
平均値と標準と個性。
手に入れた以上は他の楽器と比べない。
音色をどこまで引き出せるのか。
より古く希少な楽器を手に入れられたとしても、音色と魅力を引き出せるかは永遠の課題。
汝自身を驕ることなかれ。
どれも同じと思う事なかれ。
個性は人間にも人が生み出した楽器にも。
師事回顧(2020.8.29)
演奏会の感想と反省点をおさらいし、新たなスタートをしましょう。との言葉で始まる。
ウォーミングアップはコスマンから。
6ページ目のエチュードをA弦からG弦まで。休みなしの半音進行が左手の親指と人差し指に重く負担をかけて、終わると左手の指がカクカクする。
これを踏まえて、サポージニコフ教本。
46番、47番はさらっと流して終了。
48番 全音符にスラーやタイが所々につくエチュードで、運弓が場当たり過ぎると弾けない。次回は49番も追加。
鈴木メソッド チェロ曲集Vol.2
6番 狩人の合唱
力みなく二重奏。こんなにさらっと弾ける曲だったっけ?と弾き終わってから首を傾げる。
7番 ミュゼット
指運の訂正が数カ所。テンポを加速させない事。ブレスはちゃんと取る事。出来れば一音一音テヌートに近い気持ちで途切れさせない事。
と、課題が山積み。
師事回顧(2020.7.26)
発表会に向けての師事。
ウォーミングアップは開放弦の移弦、スケールとコスマン教本の6ページ目をA弦とD弦まで。前回と異なる事として移弦は駒寄りでじっくりと鳴らす。スケールでは一度の弓で何音詰められるかをもう一度、もう一度と何回も繰り返す。
・メヌエット No.3(バッハ)
以前合格となった時よりも深く「どんな風に演奏したいか」、伴奏をピアノにするかチェロの二重奏にするかを再確認。
一拍目は出来るだけ力強く、大胆に。
残りの拍目は弱くなりすぎない様に。
イメージが決まるまで繰り返す。
・Nessun Dorma (プッチーニ)
何回も二重奏で弾き運弓を変更する事に。
原因は運弓が特定場所で使い過ぎる為、朗々と歌うべき箇所が伸びない。特定場所で運弓が逆になっている為、音が苦しい。
スラー感を残しながら現状より弾きやすさを優先する方向で調整。
なによりも全音符の弓が苦しく見えないように。。。
文字にすれば たったのこれだけ。
音は少し進歩していると思う。