道具の値段
音楽の道具にはそれぞれ値段が付いている。
当然の事だけれど、高価だから良い音なのかと言われるとちょっと違うと思うのです。
弦楽器であれば、職人のネームバリューや材料の品質、工程数(コンマ数ミリ圧の調整とか)、販売網など様々な要素が絡む。
工業製品であれば均一された品質である事がその価格を支えているのだけれど、手工芸技術と同業者の背比べ的価格で時々くい違い的な値付けがあったり。
・手掛けた楽器の数(供給量)と評価
・製造者(職人を含む)の熟練度
これが楽器のネームバリューの本質だと思う。
ここに、素材の品質(熟成度、密度)と工程精度の係数が加わって市場価格になる。
ただ、弦楽器の素材は全てが画一的に同じではない為に誤差(使用者側から見た当たり外れ)は起こるので、「質の良い楽器に巡り逢う確率」が値段に現れていると解釈している。
どれだけ数を供給しても雑な作りの製品では売れなくなり、例えバイオリンだと名を模してもプロの演奏する音には程遠い。