強弱記号も 理由を考える

楽譜上のffやppはどこまですれば良いのでしょう。

 

声楽では「音が潰れない(濁らない)範囲で、背景を考えて」と、指導を受けています。

単純な大きく・小さくじゃないよって。

 

イメージの持ち方だと思うのですが、

ffは幼稚園児の歌と似た全力のひた向きさ、抑圧から解放された歓喜の雄叫び、など表面に溢れ出る「他の人を巻き込む熱狂的なエネルギー」。

 

ppは眠る赤子を起こさない様な気遣い、怒りを爆発させる前の冷静を装い押し留める感情、嵐の前の静けさ、微かに聞こえる静寂の中の木の葉が風で揺れる音と様々ですが「内面に秘めた意志で感情を制御する良心」だと思うのです。

 

これを基準にpは赤子に聴かせる子守唄の如く。fはワクワク感を持って・・・なんて考えると単調になりがちな繰り返しでも変化が見える。

 

考えてから音を出す。

大切なんだと思うけれどなかなか出来ない。

ただ、その努力は僅かであっても音に現れる。