弦楽器はゴルフに似たり
簡単に理想を現実化できる趣味は飽きる。
飽きるを飛び越えてしまう超絶プレイヤーも存在しているのが世界なんだけれども。
こうしたい。為に練習する。
もっとこうしたい。為に道具を更新する。
実力の確認。為に本番をセッティングする。
結果を反省し再び繰り返す。
たかだか。なのか、愚直に。なのか。
趣味にここまで熱くなって。
他人から見れば生産性のないくだらない事かもしれない。
それでも、成長する喜びは嘘じゃない。
誰かに強制されない事こそ趣味の醍醐味だから楽しくありたい。
師事予定の数日前に。
2020.6.18
煩悩の暴走で夫婦喧嘩。その後自身でチェロ の駒を折る。
頑張る必要からの解放感やら、煩悩を制せなかった情け無さやら、何をやっているんだとのやるせなさが入り混じりながら。
で、他の修理費を冷静に試算しつつ駒を折ってしまった以上練習するには新しく拵えなければいけない訳で・・・師とお世話になる工房へ電話にてご連絡。
師事予定はキャンセル。駒ができ次第 師事の予約をする事に。魂柱が倒れないようにチェロ の寝かし方に気をつける事と注意を受ける。
ゼリー状瞬間接着剤で割った駒を引っ付け、駒が再び割れず魂柱が倒れない程度に弦を張り、時間が経つにつれ馬鹿なことをしたなぁと。
緊急事態宣言の間の事
必要がない外出は控える事。と政府からの方針を受けての日々。
課題曲(狩人の合唱)の弾きにくさは技術不足と弦の反応の鈍さが合わさりメンテナンスへ出す事に。弓の毛替え、弦の張り替え替え、テールガットの長さ調整、駒調整と明細書にはある。
抵抗力を増やす目的の馬の黒い毛は今回使わず。どうも私の楽器とスピロコアの相性は宜しくないみたいで音に色気が無いのを熟考しヘリコアのメロウな音を活かすならと、A弦から カプラン、ヘリコア、ヘリコア、ラーセン(タングステン巻)。
重音や音のまとまり方は悪くないと思う。
もっと弾く技術があれば、艶っぽくなるのでしょう。
別のある日には青のオーケストラを読み、曲へのイメージを持つことを今更ながら考えたり、Youtubeでこう弾いてみたい。と視聴と練習を重ねたり。
目的を持つ過ごし方で乗り切った気がする期間でした。
師事回顧(再開後十と六回目)
2020.4.11
師事は不要不急行為だと言う人が居るのですが、爆発的に感染者が増えている地域では無い事と文化活動の一環として継続中。
調律後のウォーミングアップはスケールとコスマン教本6ページ目。
コスマン教本の時ばかりはどうしても左手親指ががっちりと力で固定しようとしてしまう。
もっと柔らかく。動きを柔らかくしなやかに。
後は慣れです。との師の言葉に永遠の課題となりそうな気配を感じる。
・サポージニコフ教本
45番 一回目は曲の表情が薄い。との指摘。
二回目は指摘なく異弦バリエーションへ。
気にすれば直るとの事で完習。
46番 47番の二曲を次回からとの事で音さらい。
・鈴木チェロ教本 vol.2
4番 メヌエット第3番(バッハ)
何回か通し八分音符を急ぐ傾向があると指摘。
音の長さ気をつけ二重奏で完習。
5番 見よ、勇者は帰る(ヘンデル)
今になって移弦時楽器を振っていると指摘。
角度とか色々と気にしてとの事。
音がどうこうとの指摘なく完習。
6番 狩人の合唱(ウェーバー)
バイオリンの重奏でよく演奏される曲の音さらい。チェロらしく朗らかに歌う狩人で。と、イメージ像の注文もある。
・追加(夏の発表会向け)
トロンボーン譜の宇宙戦艦ヤマトをチェロ重奏用に師が書き直しした譜面で初見試奏。
主旋律のリズムと1オクターブ音に手こずる。
何回も切りながら他パート譜の師と重奏。
師事回顧(再開後十と五回目)
2020.3.29
コロナウイルスの影響は止まるどころか絶賛拡大中で、いつも使う駐車場は空いている場所が多い。
部屋に入りコロナウイルスの影響を師と(オーケストラや発表会は中止や延期、学校の再開すら目処が立たない。などなどを)話す。
チューニングでそんなに時間も取らずに基礎からウォーミングアップをする。
C弦からA弦ハイポジションまでのスケールとコスマン(Bernhard Cossmann)教本でのスケール。
・サポージニコフ教本
44番 ひたすらに第4ポジション。指運指示通りにコスマン直後もあってサラリと終わる。
45番 次回のエチュード。音をなぞる。
所々にポジション移動を指番号で感じ取りましょう。との事。
・鈴木チェロ教本 vol.2
4.メヌエット第3番(バッハ)
今日一番の時間を割いた曲。気がつけば運弓が反転していたり、音符長が短くなったり。最後まで走破する。
強拍が弱い。八分音符が短い。と、師のユニゾンを聴きつつ次回は仕上げ回に。
5.「ユダス マカベウス」から合唱(ヘンデル)
初見で表彰式に使われる「見よ、勇者は帰る」。メヌエットよりも充分に音を弾き切る事を練習と指示。
終わりに8月に発表会しますとの連絡。
師事回顧(再開後十と四回目)
2020.3.14
小雨と巷のコロナウイルス対策の影響もあり、いつもより駐車場の空きが多い。
傘をさしケースも濡れない様に配慮するものの、下側はしっかりと濡れてしまう。
ロビーでケースを拭き、師の待つ部屋へ。
コロナウイルスを警戒して自粛が広がる各種イベントの影響をあーだこーだ取り交わし、チューニングを始める。
気温が穏やかになってきた影響もあり、微調整もあっという間に終わり基礎力の確認へ。
内容はC弦からA弦1オクターブ上のDまでを二分音符全弓、四分音符スラー、八分音符スラー。スケールの後に2弦の重音と移弦の反復。
第4ポジションから上域の音も慌てなくなりましたね。とのお言葉で、指のストレッチが終わり教本へ。
・サポージニコフ教本
42番 スケールと分散和音が主体のデタシェ練習曲。下半弓のみは問題無くても上半弓のみとなるとばたつく。
43番 3/8拍子の「歯切れの良い音」を師から指示された練習曲。度々鈴木教本の楽譜ではあまりお世話にならないC弦を読み間違える。
不完全燃焼の42番、43番は終了となり個人練習で精度を高くする様に。との事となりました。
44番 拡張形の無い第4ポジションのみで構成された練習曲。頭の中の音域地図を拡張する作業を伴う。つまり、楽譜を見ただけで弾けない。
同じ音を師とユニゾンしているはずが誤差が大きく、曲にならない。
気分転換とばかりに鈴木教本へ変わる。
・鈴木チェロ教本曲集 vol.2
4番 メヌエット 3番(バッハ)
それはもうぼろぼろと。
いつも以上に運弓の下手さとセカンドポジションへの切り替えがもたつき、曲は止まる。
運弓に意識を保てば左手が。左手に意識をすれば運弓が崩れる。その上で表現力も問われると。。。
強引に「最後まで諦めない」と指示を受けて完走したところで終了時間に。
日ごろ弾きこみをどれだけできるかにかかってきました。